日記

2025.12.06

 昨日、あれほどに美しかった月はどこに行ったのだろうか。土の中に潜ったらしいのだが、大地との境を足踏みをしてもどこからもそれらしき音は聞こえてこない。東の空が赤く頬を染め、黒い雲が周りを覆っている。これから、今日1日どう過ごせばいいのだろうかと、考えるが、過ごし方を決めるにも頼りになるのは周りに張り巡らされた大地と空とその間を行き交うものばかりなので、なにも決められない。わたし自身はどうかと言われれば、目まぐるしく変わる時間の距離に追い立てられて慌ただしい。今日も、土手に向かう。マルが・・・。いつものようであることを願う。

 のんびりしようと思う日。午前、昨日のワークショップで詰め込んだ荷物を車から取り出し、工房に入れる。それからしばらくして焙煎を行う。これまで行った焙煎のうち13回目の焙煎が一番うまく行っている。その13番目のレシピを見ながら、強火から中火に火の勢いを落とすタイミング、中火から弱火、弱火から火を落として予熱で焙煎するタイミングを慎重に見極めて行う。そして最後に豆の色を見ながら思った焙煎になるように行う。今回は、上出来だった。味はわからないが。午後、午後2時からの臘八接心会に参加。参加者3名。座禅を終えて30分ほどお茶をいただく。家に帰り、少しの時間で詩誌の誤植を貼り付けで修正するための9ポイントの「十」を大量に印刷をする。

 夕、マルと散歩。土手に向かう。寒いけれど風がない気持ちの良い日。