日記

2025.11.13

 灰色の雲とむらさきにひかるわざとらしい仕草。草むらに置かれた修行僧の短冊が夜露に濡れ、書かれた文字が薄く溶解してゆく。誰に当てたわけでもないのは承知だが、誰も受け取る相手がいないことも承知がだ、こうやって見てしまった以上、放っておくわけにはいかない。それをなんと表現してよいのかわからないが、一旦、立ち止まって考えてみる。朝に、起き、マルと散歩をする。今日も児童公園を一周。白鳥が一羽、飛んでくる。

 詩誌の印刷。活字だ届くのは明日だろうと思い、タイポグラフィの頁を製作する。今号は木活字と活字の集合体の組み合わせ。及川さんの「転回」という詩を展開させようと思ったが、縦横ベタの並びでひとつの塊として提示することが主題となるので、仕舞っていた文選箱から取り出し、植字台の上に置く、すると4つに分かれるではないか。それをマルトなどで囲み、組版を作る。それを一度印刷し、それにどう木活字を並べるか考える。あまり計算づくめで行ってもどうせうまくいかないので、適当にゆるく行う。そして二つの組版を作り、どう組み合わせていいのか微調整を行いながら、印刷mの手順を固めてゆく。最終的には木活字を横にあ流れるように印刷そして、そこに金属活字で印刷を加える。斜めにしたり、垂直にしたりと試行錯誤を行う。最後までこれだという形は見つけられなかった。最後の最後にA4の用紙に最終形を印刷。skろえはまあまあか。午後、活字が届いたので、散文の最後の残りを印刷。これでわたしの詩の印刷に入れる。

 夕、マルと散歩。

 中村さんから新しい詩が昨日送られてくる。それは次号に回す。