日記

2026.02.03

 内堀弘石神井書林日録』を寝る前に夢中で読んでいる。「夢中」とは言い過ぎではあるが、わたしの知らない近代詩の時代を駆け抜けた無名人の名がたくさん出てくる。そして、どの人も魅力的だ。リトルプレイスという言葉にわたしは魅了されるが、実態がいまいちわからない。謎は謎のままで、わたしの好奇心を満たしてくれるところまでは行きつかない。そこが夢中になって読んでいるのに夢中になれない、いまいち「夢中」とは言い過ぎと思う理由なのだろうと思うが、自分でもわからない。わたしがやっていることはとても出版業とは言えない。いつも思う。わたしがやっていることはごっこ遊びである。活版印刷も、製本も、どこまで行ってもままごと遊びである。だから楽しいし、いい加減だし、中途半端だし、ときどきわけのわからないものが一瞬だけ生まれる。

 午前、工房を片付ける。植字台に居座っている肝心の物を片付けられないので、あまり変わりはない。10年前に買った絵を買い取ってもらう。そのあと、どうも気持ちがすっきりとしない。どうしてだろう。十分な値が付いたし、絵を手放すことに躊躇はなかったはずだし、どうしてだろう。自分でもわからない。一つのことをしたことで、そのことで紐づけられた多くのことがバランスを崩して、どっとわたしに流れてきたのかもしれない。一つ一つ、ガタガタしないようにどこかに落ち着けなけれないけないのだろうか。また、石垣の積み直しをしなければいけないのだろうか。払拭するために4キロ走る。午後、体を休める。

 夕、マルと散歩。児童公園を一周。

 夕食前、軽はずみに無料視聴の手続きをしてしまったU-NEXTの無料視聴期間が過ぎていて、課金されていることを知る。解約しようとするが、どこでどういうことをして加入したのかわからないことから、解約できない。どうしようもない。引きずらないで寝ようと思う。