2025.07.10

未来に向かって伸びる糸が解けていると、どこにも結び目がないと、ほっと安心する。真っ暗な世界に光の点がないと安心する。焦点が定まらないと安心する。いつまでも、どこまでも、収束しないでほしい。ずっとこのまま何も決まらないでほしい。昨日のジョギングで体の調子が一気によくなった感覚が続いている。マルと外に出てもまあまあ。今日は霧雨。長袖のシャツを着ても暑いと感じない。入梅の季節に戻ったようだ。マルは途中で歩くのをやめ地面に座り込む。一緒にわたしも座り込む。朝、誰もいない道に二人で座り込むと、周りの景色がぐるぐると回り始める。中心にわたしたちがいるということを教えてくれているのだろう。くしゃみをする。
午前、市村さんの栞の印刷。立ち止まっていても仕方がないので、208枚花の絵を印刷してみる。最初にインクを調合。青みのあるインクに透明なインク2種類を混ぜ、薄い青を作る。印刷機械はテキンで行ったので、綺麗に印刷ができるが、最後の方で圧を高くしたなら、もっとはっきりと印刷ができていた。最初から、もう少し印圧の調整をしておけばよかったともう反面、ぼやっとした絵もいいのではないかと言う思い込みが付き纏い、頭から離れない。とにかく、午前で208枚の印刷を終える。
午後、裏の文字の印刷を考える。絵に被さらないように、花の部分を邪魔しないように、裏の文字の配置を変え、薄い青色で印刷。次に黄色で印刷。それと空押しの3っつのパターンで明日ロウビキの試作を試みることにする。体がボロボロになったので、母屋で休む。
夕、マルと散歩。昨日までの暑さが消え、過ごしやすい。光が薄いせいで道に影が落ちてこないのが寂しいが、風が涼しく、気持ちが洗われるような気がする。
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