ダストポートレート

詩誌『回生』
中村正秋 & 小熊昭広  
・・・・・詩誌『回生』の起死回生的詩的行為
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 「無意味な意味の尾形亀之助読書会」は、今後開催する予定はありません。これまでの開催内容はこちらをご覧下さい。




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ダストポートレート(dust portrait)

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 遺作となった「悩」に繫がるシリーズの作品です。漆の技法(背景の筋の模様など)を大胆に使った斬新なものです。
 この作品が、個展の案内状に採用されています。それに以下の小熊の詩を添えました。




  鈴木智さんへ

 きみの絵には
 塗りつぶされた太陽がある
 コールタール漬けになった肥えた人間達がいる
 晴れた空を通過することを許さない
 漆黒の幕がある
 そして丸い涙があり
 透明な虹があり
 ガラスのような紙片があり
 ブラウン管に君が微笑みながら
 乱反射している


            小熊昭広



 ※ 今、何十年ぶりにこの詩を読んでいると、色々と感じるものがあります。まず、この時点で私は、彼女が芸大の漆芸を出ていることを知りませんでした。そして、このあとの遺作に本当に微笑んでいる智さんがいた!のだと、今思うのです。