日記

2025.09.15

 久しぶりに8時間寝た。昨日の倦怠感が消える。人に対する嫌な感情を整理し、眼を覚ます。整理などできやしないが、言葉にすることも、なんとか脈絡をつけて理解できる話に落とすことも、できやしない。いや、したくない。だから、すっと消えるのを待つ。体調が良いと、すっと消える。マルと1時間くらい、部屋の中でなんやかんやと過ごす。わたしはお決まりのストレッチをする。マルも、横になってわたしを見ている。やがて、玄関の扉を開け、外に出る。外は暗い。この時間に夜の続きの暗闇を想起させる暗さを感じたのは、夏を越してからは初めてだ。家家の庭木を見ながら歩く。今日は、児童公園を起点に一周する。数日前に蒔いた大根と春菊とほうれん草の種が発芽している。大根の発芽で黄色い芽が混じっており、心配する。なにか嫌なことがあると心配してしまうのは、余計なことのように思う。晴れてはいないが、秋らしい日。

 鹿敷製紙から届いた用紙を見つめる。見つめて、想像し、頭の中で組み立ててみる。そして、順番を考える。用紙の選択。おおかた決める。鹿敷製紙さんとやりとり、すぐ返事が来る。見積もりを書き、メールで送る。それから、花形活字と飾り罫で枠取りの練習。飾り罫をひっくり返すといいかもしれないと考える。午後、午睡。テレビで楽天の試合を見ながら、古文書読解講座の宿題を解く。難しい。

 夕、マルと散歩。墓を一周する。秋の空が一面に咲いている。地上も天空も丸い中にすっぽりと入っている。その中で、ゴロゴロしている虫や鳥や動物たち。わたしの鼻がむずむずと泣いている。平衡感覚を失った桜の木にビニールの袋がぶら下がっている。もう、3年以上も離れないでぶら下がっている。いつまでぶら下がっているのだろうか。

 夕食後、明日お邪魔する旨、電話する。忙しいと言われる。