日記

2025.10.18

 目覚ましブザーの音で目が覚める。しょろん、しょろんという音。電子音。誰も起きない様子の部屋でしばらく両手に金槌を持って獲物を探している。両手なのだから、金槌は2本。目が動く。外に出ると、月が細くなっている。斑らな雲の合間に見えている。ゴツゴツとした岩のような雲が空を覆う。東の向こうから日が昇る。空が紅く染まり、黒い色と混じり合うことなく、消えてゆく。その様をマルと一緒にわたしだけ顔を上げ、見ている。児童公園を一周。久しぶりに仲良しの芝犬のに遭遇。

 工房に入り、詩誌の印刷。最初に昨日印刷をした詩「晴れた日」の文選。それからゲラ出しをして校正。本刷り。1つの詩で2頁分。それ終わり、気持ちが変わり、次の詩ではなく、依頼を受けている添え書きの文の印刷をしようと急に思い立つ。今、圧板につけている胴張の上にA4 のコピー用紙を置き、そこに添え書きの印刷をする。そのコピー用紙の位置に印をつけ、一旦取り出し、葉書大の半分の大きさの用紙を置き、見当針の装着位置をチェックし、見当針をマスキングテープで装着する。そして、胴張に戻し、試し刷りを行う。それからひえこう水平の位置をチェックし、見当針を少し動かし、ゲラ出しを行う。すると、摩耗した活字とそうでない活字の差が大きい。ということで、摩耗が激しい、印影が太くなる活字を取り除き、拡大鏡で活字の摩耗状況を確認しながら、できるだけ線が鋭い新しい活字に交換をする。それから本刷りを行う。3キロ走る。午後、午前に印刷をした「晴れた日」の解版を行い、すだれに活字を戻し、「カステラ」の印刷に入る。また文選を行い、ゲラを出し、校正し、本刷りへ。1頁目の印刷を終える。

 夕、マルと散歩。墓を一周。

 夕食前、残り1頁を印刷。