2025.12.18

未来の記憶はあるようでない。考えてみれば、過去の記憶だけで未来の記憶はできているはずだ。しかし、「ない」と言っておきながら未来の記憶をついさっきまで見ていたような気がする。あと何分後、あと何時間後、あと何年後にこうなると思ったときに、見えてくる未来の姿が過去の記憶と重なって、それは予言ではなく経験した事実に見えてくる。そういうことなのかもしれないが、濃密な未来の記憶が頭の中に存在している。しかし、わずかなズレかもしれないが確かに、過去の記憶と重ならない未来の記憶があるような気がする。これからマルと散歩。
詩誌の製本作業。昨日、見返しを貼り、重しを載せていた10冊の製本。それから工房の西側に這っているつるバラの剪定作業。とりあえず葉を落とし、いらない枝を切る。まだ全体像が見えてこない。午後、母屋で新たに10冊の製作。ページの並びを確認し落丁や乱丁がないかを確認する。工房に入り、背を水引きして重しを載せておく。それから、あっと思い出し、喫茶ホルンのショップカードづくり、狭い工房に製本用の道具や資材が溢れ、その合間に小さな印刷機アダナのファイブスリーを棚から出し、机の端に置いて印刷を行う。このショップカードは3色、3回の印刷を行う。今日は、枠と文字の版を藍色で印刷をする。情報の文字は前回は X のアカウントを載せていたが、今回はインスタに変える。そのために8ポイントのセンチュリーオールドの活字を入れ替える。それから印刷。このファイブスリーの印刷機のローラーがふやふにゃに劣化しているのが気になるが、なんとか印刷できる。明日は、ホルンを黄色で、喫茶ホルンの文字をオレンジで印刷をする。
夕、マルと散歩。土手に向かう、今日は人間3人と犬1匹。白鳥が数羽飛来する。
夕食前、水引きし重しを乗せていた本文を取り出し、母屋で糸綴じ。スケールに沿って糸穴を開け、そこに糸を通す。指先に力を入れるので、指が切れたり、皮が剥けたり、散々だ。少し休んだほうがいいかもしれない。夕食後、工房で見返しを貼り、重しを乗せておく。明日、10部完成させるために少し、遅くまで作業をする。
『やかん』とサミーポール氏の漫画届く。
