2026.03.23

朝冷えの日が続く。冷気を吸い込んだ家々の屋根が毎朝、重石を乗せている。家族以外の人間に出会うと、ギアを一段か二段上げてしまう。すると、勝手に足が回りだし、思い描いていたこととは違った事態に突入する。しかも、それを楽しむことができない。それで酒も断ったし、少しの友人関係もお終いにした。といったあらすじを描いてみた。太陽や月や星の運行はそれとは関係がなく続いていて、繰り返している。少しずつ違ってはいるのだろうが、その違いを感じないくらいにギアの上げ下げもの一瞬のことだったりするのだろうか。
午前、キタノヒカリと云うじゃがいもの種を植える。縦に深く穴を掘り一番下に堆肥を敷き、その上に土を被せ、その上に今度は化学肥料を撒き、さらに土を被せ、種芋を30センチ間隔に置いてゆく。そして土を10センチの厚みで被せる。ここまでは良い出来だと自画自賛するが、目が出るまで成功とは言えない。持ったよりも早く終わったので、それから何をしようか考えるが、何もせずにぼっつーとしている。午後、4月のイベントに出品するためにドット方眼ノートを作るのだが、どうも気が入らないので、どうしようか迷っていたが、試作をやることにする。まず表紙、あらかじめB6サイズに断裁していた平和紙業のLPマットに木活字で「NOTE BOOK」と印刷し、ドット方眼ノートであることの説明文を18ポイントのギルサンで表し、一番下に所有者の名前を四号のカッパープレートで印刷をする。今日は行わないが、その間に8ポイントのセンチュリーオールドで文字や用紙の説明文を入れる。全体でタイポグラフィの要素を入れる。そういう目論見だが、さてどうなるだろうか。最初は一つの版で行おうとしたが、木活字と金属活字を組み合わせるのはちょっと手間がかかるのでやめて、二つの版で作ることにする。木活字はさっと作る。金属活字は木活字の組版と印刷の段階で組み合わせるので、互いの組版の位置を見ながら作る。試し刷りを行う。コピー用紙だと木活字の印字が薄くて目立たなかったが、LPマットだと綺麗に墨のベタが出る。とにかく、2つの組版を作り、試し刷りを終える。イベントでは、当日その場で名前の部分を買い求めてきた人の希望に沿ってアダナのファイブスリーで印刷する。そうすれば、その人だけのツインループのノートが完成する。
夕、マルと散歩。児童公園を一周。こうくんのお母さんに可愛がっていただく。それから道出会うおばちゃんに声がけをしていただく。マルは元気。
寝際、ふと思う。ツインループの製本作業は事前に工房で行い、名前だけをその場で印刷するとなると、製本してしまってからだと大変になるのに気づく。重たいツインループ製本機を持ち込むことも可能だが、それはできれば避けたい。手順を深く考えていなかった。ありゃ。
朝倉さんから小林稔個人誌『ヒーメロス』第59号が届く。
