2026.03.26

波打つ音の半分は、聞こえない。心臓の音も聞こえない。遠くにある海の波の音も聞こえない。この星が回る音も聞こえない。寝静まった何憶何十億何百億の人の寝息も聞こえない。そんなことを言ったら、犀や象や寝ぐらにいる多くの熊たちが動く音さえ聞こえない。とにかく半分は聞こえないのだから、半分は聞こえるということに驚こうと思う。耳を澄まそう。あらゆる波打つ音に耳を澄まそう。今日は雨、マルとの散歩は墓を一周するだろうか。
高校野球を見ながら、ノートブックに印刷する8ポイントの欧文を組む。アルファベットから成る欧文の文章を組むときにいつも思うのだが、少しの文章なのに大量の活字を使う。日本語なら「な」一文字が、アルファベットだと「na」の2文字になる。そして、文字の間隔はベタ組みにならないのでスペースに三分が大量に必要になる。だから、わたしが持っているセンチュリーオールドの活字はあっという間に足らなくなり、予備の棚から持ってこなけれなならなくなる。予備の棚もそんなに多く在庫があるわけでないので、最後は足らなくならないかと気を揉んでしまう。とにかく、ノートブックに使ったフォントの説明と用紙の説明を英語で表記する。午前でステッキでの文字組みは終わる。午後、印刷をする。とりあえず、この文字組みだけで印刷をしている。昨日印刷した表紙の試し刷りの上に重ねて印刷をしてみる。水平はきちんととっているはずなのに、昨日の文字の横の水平のラインとずれている。こういうのは、とても気になる。文字の行間にトタン2枚(五号四分)の間隔を作ったが、どうも広すぎたようだ。1枚でいいかもしれない。そのほかいろいろと問題がある。とりあえず、誤植を修正するために試し刷りに校正朱書きする。
夕、マルと散歩。朝の雨が止まない。児童公園を一周。朝と同じ降り方をしている。終日変わらない天気は珍しい。マルは症状が悪化しているのかもしれない。
