2026.06.27

転移はやっぱり面白い。手放しで面白いほどに苦痛でもある。あまりにも見えてきてしまう。それも問題なのだ。濁った水が、一定の装置の理由で濾過されてきれいになったとしても、汚れた水の正体は消えない。どこかに移動しているだけなのに。あたかも消えてしまったような気持ちが起こる。そして残ったきれいに水はきれいな水というほどに危うい。知らない街を歩いているとき、デジャブが起きて、えっ、以前も来たような気がする。そんなことの繰り返しになっている自分がいる。これからマルと散歩。マルはこの文字を叩き出している書斎の脇の廊下で寝ている。今日は歩けるだろうか。
待ち人来ず。庭の手入れをしながら待つも、一向にその気配がない。その人は親しい人らしいが、来ることをやめたその理由を聞いているうちに無性に腹が立つ。その人というよりもむしゃくしゃしている自分に腹が立った。こういうときは近寄らないことが肝心と決める。午後、タグの組版の修正。飾り罫をあしらった組版はボツになる。それで新しい修正案での再構築。6ポの活字を使うので、目が疲れる。五号2倍の21ポイントの中に6ポのセンチュリー・オールドを2列に配する。インスタのアカウントとメールアドレスを並べる。中央センタリングとし、21ポイントと12ポイント(6ポの活字2行分)を差し引いた9ポイントの空間を上3ポイント、中(行間)3ポイント、下3ポイントの金属インテルを敷くことにする。3ポイントのインテルは1ポイントと2ポイントの2種類を用意する。完成し、試し刷りを行い、依頼主にメールで画像を送る。それからヘルパーさんに来ていただき、母の入浴介護。
夕、マルと散歩。土手に向かう。爽やかな風、気持ちが良い。マルは雑草の上に座り、下を出して賑やかな顔をしている。
夜、試し刷りの組版ではダメだったらしい。
