日記

2026.09.10

 微かに遠くの方の空に青空が見える。見えたかと思うと、目を離した隙に消えてしまったりしている。そうかと思うと、もっと北寄りの空に青空が見えていたりする。青い空と灰色の雲、どっちが本来の本当の空なのかわからなくなる。太陽の光が増し、黄色に輝いている。そうか、この黄色は、太陽の黄色はあの黄色かもしれないと思った。浮き沈みの黄色かもしれない。

 今日から雑文集の製本作業。簡単に始まるかと思ったら、製本作業に入る前にやることがたくさんあった。最初に合紙を挟んで乾かしていた印刷した用紙を仕舞っていた箱から取り出して並べ、その丁合をしなければならない。1階の空いた部屋で合紙であるコピー用紙を取り除き、用紙を並べる。取り除いたコピー用紙が畳の上に雪のように積もっているのでそれを片付ける事ですら30分はかかる。それからページの順番位並べた印刷した本文用紙を拾い上げる。それを繰り返すこと40回。ここで一番大切なことは、手と指に力を入れないでそっと用紙を拾い上げること。少しでも紙に触れた手に力を入れてしまうと用紙に皺や折り目や曲がりの癖が残ってしまい製本したときに見栄が悪くなる。とにかく1時間半ほどかけて丁合を終える。それから今日製本する5冊分の用紙を二つ折りする。用紙を机の上に置き、左に定規を置いて、用紙の左端を定規に当てまっすぐにし、そこに右端を折り曲げてピッタリと重ねる。こうすると、ズレがない、はず?。それから折りを終えた5セットの用紙を工房に運び、背を水引して、重ね置き、重石を載せておく。午前はこれで終わり。4キロ走る。午後、午睡。起きて工房に入り、手順を頭の中で確認し、作業を開始する。最初に糊を準備、無線綴じの背固め用の糊と見返しを貼るための糊(正麩糊と製本用糊を1対1で合わせてもの)を日本画の絵皿に用意する。それから手についた糊を拭き取るための水分を湿らせた小さなタオル、そして筆。筆は薄いナイロン性の筆にする。見返しの貼りには糊をあまりつけずに薄く伸ばすにはこの方が良いと判断する。背固めから入る。目玉っクリップで天地を抑え、最初に、見返しの端2、3ミリを薄い方の糊で本文用紙と貼り合わせる。次に背に無線綴じ用の糊を引く。大方糊を塗ったら、コピー用紙に背を叩きつけ、グニュグニュを本文用紙を曲げながら押さえつける。それを2度繰り返す。そしてから今度は製本プレスに装着し、背を1センチ程度プレス機から出し、一度糊を乗せ、スピンを装着する。そして寒冷紗を貼る。貼ってから寒冷紗の上からまた糊を重ね。ある程度塗れたら(糊が目詰まりを終え、筆をなぞるとその上を滑るように筆が動く程度)、花布を貼り、花布の下の部分に糊を乗せ、背紙を貼る。そして背から数ミリ離して重石を乗せて乾かし、次の用紙の作業に入る。次の用紙の作業を終えた段階で前の重石を乗せて乾かしていたものを寒冷紗を畳み背の上に重石を移動させる。その繰り返し。背固めが終わり、表紙との合体に移る。最初に、表紙を本文を仮合わせし、位置を確認後、動かさないように机の上に置き、表紙を開き、溝に薄い糊を引く。それから見返しに薄い糊を引く。引き終えたなら、見返しの両端を手で持ち、ゆっくりと表紙の小口の方と合わせる。合わさったら、少しずつ小口の方から手拭いを使い貼り合わせてくる。ノドまでの半分程度進んだら、表紙の背と本文用紙の背を手で力を入れて合わせ、動かない用紙押さえながらゆっくりと見返しと表紙を貼り合わせてゆく、溝のあたりの貼り合わせに特に注意し、表紙を折りたたむ。ここのところの作業が一番難しく、5冊計10回行ったが、そのうち4回程度は皺が寄った。とにかく、無事に5冊の製本作業を終え、小さなサイズの竹籤を溝の部分置き、一番思い大きな重しで抑え、次の分の製本作業が終わったら、小さな軽い重石に代えてゆく順番で本を固めてゆく。大体そんな感じ。溝の処理さえ上手くゆけばなんとかなりそう。

 夕、セブンイレブンへ行き、漫画の立ち読み。