2026.09.20

よく寝た。疲れは取れたような気がする。一つのことをやり終えると、気持ちに薄い暗幕がかかっていたことがわかる。それがさあっと取れる。取れた瞬間は、いやそれから数日は気持ちが晴れ晴れとしている。そして、やがて次の薄い暗幕がかかっていることに気づく。その繰り返しだ。薄皮饅頭みたいに、包装の透明なラップが綺麗に剥がれる時もあるし、ラップにこびりついて表面の皮が剥けてしまい、斑らな姿になっていることもある。こびりつくことは決して悪いことではないと思うが、さっと綺麗に剥がれて欲しいと思う。
次の仕事に向けての気持ちと精神と肉体の再構築のために少しなにもしない日を数日作ろうと思った。でも、明日は雨だから、車に積んだ荷物は下ろさなけれんばいけない。というわけで、朝早くから工房に印刷機や資材や道具を運び入れる。せっかくの機会なので、西側のすだれの棚を南向きから東向きに変える。作業はしやすくなったとは思わないけれど、植字台と同じ向きになったので、気軽に活字を取り出してさっといんさつできそうな気がする。気がするだけで、そんな手紙を書くように活字で文字を並べることはしないだろうと思うが。それから、家の中でのんびりと過ごす。母の手元に置いている呼び出しブザーが約30分おきに鳴る。要件の半分は不安の訴えであるのだが、現実の出来事から生じたものでないので、解決する方法はなく、ただその都度大丈夫だよというしかない。そのために、何度も二階から階段を上り下りする。
夕、駅前図書館まで歩いて本を返しに、本を借りにゆく。小さな町の小さな図書館でそんなに本の数はないのに、雪朱里『活字の種をつくった人々』が置いてある。驚き。セブンイレブンでごろっと肉まんを買って、食べながら帰る。
