2026.09.25

騒がしい毎日を送っている。こんなにわめく日常はめったになかった。自分の甲斐性のなさに改めて頷き、まだ激しさを内に秘めているいることに驚き、とんでもないことをしでかそうとはしないかと、冷静になれば思う。ほっと一息つく時間がない。その上、次のことが覆い被さってくる。交通整理をしようと思うが、結局はその場しのぎで終わり、気がつけば放置していた出来事や事実が物質として堆く家の天井を超え聳えている。目には見えないが、とっくの昔に限界を超えていたらしい。一から出直すにはもう遅い。そんな朝。
終日名刺の本刷り。印刷するテキンは母屋にある。そして道具や資材は工房にある。そこで、あれもないこれも必要だ。あれ、忘れている。などと、母屋と工房の往復を準備だけでも15回以上は行った。結果、印刷に入る前に疲れてしまった。いつものことではあるが、前日にもっときちんと準備をすべきなのだろう。名刺用紙は全部で6種類。みつまたとこうぞのブレンド紙で厚みのあるものと薄いもの。なす楮紙、こうぞの柿渋染め紙、麻紙、楮紙。そのうちみつまたとこうぞのブレンド紙と楮紙は耳付き。和紙は比較的印圧を吸収する。なので、薄い紙を基本にすれば厚い用紙だろうが印圧はあまり変えなくてもいいはずと考え、最初に薄いなす楮紙の印刷から始める。この紙、長辺に機械的な筋線がある。製造の過程で筋が入ったものと思われる。表面の一番目がい届きそうなところに筋がないように印刷の向きを変えながら行ったが、途中から無理だなと判断した。裏面への凹凸の出っ張り具合はギリギリセーフかと判断した。次に厚みのある耳付きのみつまたとこうぞのブレンド紙への印刷。耳が思ったよりも広がっているので、耳なしのなす楮紙の印刷の感覚と違う。多分、印刷位置をずらさなければいけないのだろうと思いながら、結局、そのまま印刷を終える。次に、薄い耳付きのみつまたとこうぞのブレンド紙。ここで若干組版を動かす。この組版は、図版の凸版の裏面に高台があるので、凸版を高くしている分、活字もとたん枚分高くしている。それでも印刷をしている間に、活字が薄くなる。高さが沈んだのだろうと思う。それでマスキングテープを重ねて貼り、印字の強さを調整する。そして柿渋染の楮紙。これは厚みが半端じゃない。それに加え、沈む。紙に弾力がある。印刷をしたところ、凹凸感がかなり出て面白い。うっとりとしている間に4枚印刷を行う。しかし、じっくりと印字結果を見ていると、紙が沈んだ分、凸版が食い込み、凸版の切れ端が筋として印刷されていることを発見。ここで、しばし手を休めマスキングを施す。というわけで、午後までかけてすべて役300枚の印刷を終える。色々と調整をしたところあるが、集中して印刷はできたと思う。
夕、散歩する。印刷作業は肩や首や背中が疲れる。それが、歩くとほぐれてくる気がする。とてもいい散歩。
夕食前、いとこが収穫したばかりの米を持ってくる。30キロの袋を抱き、家の中を移動したおかげで、身体への負担が課題となり、体力気力とも失せる。
