2026.10.01

これでいいと思うようにしている。これでいいとは、今のことであり、これからのことではない。また、過去の自分の行いでもない。この瞬間のことに安住することであり、次のことはわからない。わからないことを、考えても仕方がない。息を整えるということに近いかもしれない。好きな何かをやっているときは無我夢中で特段なにも考えないし、思わない。けれど、一旦、自分の意に添わないことが起きると、身を委ねるものはなくなり、孤立する。孤立したなら、寂しくなったり、虚しくなったり、自分の死を憐れんだり、どうしようもなくなったりする。それでいいのだと、誰かが言っても、聞こえない。自分でこれでいいと思うしかない。ぐるぐる回る。
今日は製本日。工房に入り、昨日、折りの作業を行い、重石を乗せていた本文用紙を並びを確認し、背に糊を付け固めてゆく作業に入ろうとしたら、見返しを折ることを忘れていた。そこで見返しをおり、背に水を引き、折り目を固める。結局、午後に製本作業に入ることになる。カレンダーの組版でも作ろうかと思ったが、時間がなくなる。いったいなにをしていたのだろうか。午後、製本作業。背を固める糊を出し、背に2回糊をつけ、その都度コピー用紙の上に叩きつけ、グニョグニョする。それから製本の簡単なプレス機に挟み、一度うっすらと糊を背に乗せ、スピンと寒冷紗を貼る。その上からまた糊を乗せ、花布を貼り、背紙を取り付ける。それに重石を乗せ、糊がつかないようにクッキングペーパーを敷き、しっかりと固める。5冊分行い、しばらく放置し、今度は表紙と本文を合体させる作業。これが一番難しいし、失敗している箇所でもある。問題は、見返しを表紙にどういう方法、手順で貼るか。見返しに糊を乗せ、パタンと表紙を倒す方法だと、見返しと表紙の紙の間隔が綺麗にならない。かと言って、手で位置を確認しながら小口の方から見返しを貼ってゆくと、今度はノドのところが合わなくなる。その両方のやりながら、最適な方法、手順を考える。結局、見返しに糊を乗せて、手で表紙の小口の最適な位置に見返しを貼り、表紙を寝かせて手拭いで撫でてしっかりと皺が出ないように表紙と見返しを合体させ、最後にボーンフォルダーと手銀杏(溝付け用コテ)で挟むように溝を見返しに密着させる方法が、最善であることを確認する。今日は、5冊のうち失敗は2冊のみだった。それからカレンダーの組版をつくる。結構、簡単にできた。日にちは五号前角の数字、曜日の列は四号のカッパープレート。この組み合わせが面倒だと思っていたら、結構楽にできそうだ。
夕、夕闇がきれいだったので、散歩する。マルと散歩をしていた頃は、よくこんな景色を見ていたが、最近は見ていないなと思う。階段状の雲が現れると、地震が起きるという話。
夜、来月の旅行の計画。少し、遅く寝る。
