2026.02.17

家の細々としたものが壊れ始めた。そうだ、と思った瞬間に玄関の戸が外れた。上を見ると軒に綻びができている。さらに中に入ると廊下の板敷が捲れ上がって、その上に落下した電球の粉々に割れたガラス玉がある。テレビは消灯スイッチが入らず灯りがついたままだ。暗い部屋の中でテレビの青い光を頼りに動作を繰り返す。すると、外から聞き慣れない雨垂れの音が聞こえる。破けた軒から変な位置に雨粒が落ち、穴を開けているようだ。わたしがずっと放っておいたからだ。天罰だ。いつかこうなると思っていた。蓄えもない。どうしよう。壊れ始めたのだ。マルと土手を散歩。心なしか白鳥の数が減った気がする。もう北の国に帰ったのだろうか。ぐいぐちわたしを引っ張るマルの膨らみが春と重なる。
午前、双紙の表紙の刷り。19枚行終わる。一昨日の作業よりもスムーズに終わる。しっかりと途中で刷り具合を確認しながら、念入りに行うが、恥の方ばかり気にしていたので、中の細かな模様の部分を押し当てるのが疎かになったものがいくつか出来上がる。もう嫌。
午後、少し午睡。それから町外れの入浴施設に湯に浸かりにゆく。ここの湯に入るのは二度目だが、手順をすっかり忘れている。玄関で靴を脱ぎ、下駄箱に靴を入れ、下駄箱の鍵をフロントに預け、そこで入浴チケットを見せると、風呂の中に設置されているロッカーの鍵が渡される。そうすれば入浴できる。それなのに、渡されたロッカーの鍵のことを忘れ、風呂場の脱衣場で混乱してしまう。どうやってロッカーを使ったら良いかわからなくなる。それで一旦フロントに行きロッカーの鍵は下駄箱の鍵で開かないのでどうしたらよちかと聞いてしまう。そのときわたしが手に持っていたのが風呂場のロッカーの鍵だった。のんびりとしたせいか、そして食堂の大広間に人がまばらだったせいか、もっと寛ぎたくなり、ビール券(ノンアルコールデス)を食券機で買い、一人で壁に寄りかかってビールを飲む。
夕、マルと散歩。児童公園を一周。日差しを受けると暖かい。日差しが翳ると寒い。風が冷たいせいだ。
夕食前、サミーポール氏の『過去をつなぐ橋』第25話をコピーしにセブンイレブンにゆく。
