日記

2026.02.21

 様々なことが乱高下している。体の中にある浮力は空気なのか。なにもないものに、いや空気というものがある、それがわたしの浮力か。沈んでは、浮き上がる。不思議だな、この浮力。街を歩けば、ビルの上に片足を載せ、顔をあげている。道路を横切る人、人、人、その人たちの背中を追ってゆこうと思うが、歩けない。浮力がない。浮力が見えない。肩から力が抜けて、ぷしゅと音がする。乱高下。

 所用で仙台へ。時間がまだあるので、定禅寺通り通りにあるベローチェに寄る。この店、チェーン店で大きな街ならどこにもあるからといって、雰囲気はどこも違うようだ。時間によっても、季節によっても違うだろうが、人によっても違うのだろう。コーヒーを注文して受け取るとき、なぜか(理由はある)お店の人の声掛けが心が籠っていると思ってしまう。それだけでいい気持ちになる。それからの時間、とても心地が良い。関口良雄『昔日の客』を数篇読む。こんな文章が書けたらいいなと思う。昼、久しぶりに会った友人と喫茶ホルンへ向かう。道すがら、彼の近況を尋ねる。すると、最近参加している講習の講師が面白い人だと語り出す。最初にいきなり「みなさんは遅刻をしていますか。遅刻はしてもいいんだよ」と話し始める人で、遅刻なんて気にしない余裕が必要だよということらしい。彼とは会話が弾み、時間が経つのがあっと言う間だった。カレーを食べ終わったところで、時計を見たら遅刻する時間だったので、頼んでいたコーヒーを澁谷さんに頼み、テイクアウトにしてもらい、走って戻った。遅刻だった。案の定、罰ゲームが待っていた。腹いせに車の中でパンをむしゃむしゃ食べながら帰宅する。気持ちよく遅刻なんぞできやしない。